第四十九夜「かずやんの実話シリ-ズ2」かずやん談

神戸市の東灘区にある、御〇公会堂は地下食堂のオムライスとハヤシライスがうまいってジモチ-には有名なんですが、それだけではなく、昔から他のことでも有名です。なんでも、戦争中に当時ではめずらしく地下室のあったその建物に近所の市民が逃げこんだんですが、上から爆弾がおちてきて…… そのあと地下には不思議なことばかり起きるようになったらしいです。 そして運命の1月17日……大震災が…… 6000体以上の死体の収容先としてえらばれた中の一つにここも…… ある日、かずやんも警報機が作動した為、以前から同僚に話を聞いていたかずやんは、高野山のお札を握りしめながら「なむなむ」とつぶやきながら向かいました。 そして、ついた瞬間に例のごとく、さぶいぼが…… 「やっぱりやばいなこりゃ。」 そして、中にはいって異常の発生場所を見ると…… 「シンニュウ 地下」…… うわっ そしておそるおそる階段から下に…… 点検しても特に異常がなかったため、とっとと帰ろうと思ったその瞬間…… 「クスクスッ」 ……???? ??? あれっ…… 振り返ってみると、そこにはもんぺ姿の少女が…… 「やば~」 「あ.そ.ん.で」 とっさに 「いやじゃ-(怒)」 と叫んでお札を投げつけてダッシュで逃げました。 そして、あわてて車にもどってふと建物を見ると…… うわ--っ 窓という窓からこっちをみている 顔.顔.顔.. 二度とくるか-っ かずやんは心にちかったとさ。 なお、かずやんは地震の瞬間は風呂にはいってました。朝早いもんで。風呂の湯が湯船の形のまま空を飛ぶのを目撃した、世界で最初の人類です。立とうと思っても立てなくて、風呂の湯が空に舞い上がるのを呆然とながめてました。(笑)  

第四十八夜「なんてことない話」KAZU談

僕は中学教師なんだけど、教頭先生が毎朝学校を見回っていて、教室の鍵がしまってなかったり、物が落ちていたり、落書きがあったりするときつーーく怒られます。 そこで生徒が帰ってから見回りするんだけど、たまに前夜閉めたはずの窓があいていたり、あるはずのものがなかったりするんだね。 生徒が絵の具を使ったあとがあったりして、そんなときは、 「霊の仕業です」 ともいえず素直に怒られてますが、(まあただ注意義務を怠っただけなんだね) 生徒を見ていると、いつもはとってもいい子なのに、 「あ、憑かれてるな」 と見てすぐわかる時があります。 目の色が違い、発する言葉が違い、暴れていたり泣いていたり。毎日日直が学校を夜見回るんだけど、そんな子が物置に隠れていたら、きっとそんなことは起こるだろう。と思います。 敏感な子っていますよね。 ある小学校で、 「先生は半年後に胃ガンで死ぬよ」 と言いまくっていた生徒がいて、その先生が本当に胃ガンで死んでしまったという話があります。 その小学校出身の子は僕が年格好も同じくらいなのですごく僕に良くしてくれます。 あと、予知夢はしょっちゅうで、10年位前、僕は会社員でデザイナーだったんだけど、なぜかその日は同じように机で仕事をしている夢なんだけど話してる内容が違う。(当時は先生が好きでなく、なる気もなかった)話している内容が(〇〇君が◇◇高校を落ちた場合、□□に2次募集するしかないな)という内容でした。その夢はぜんぜん気にしてなくて年月が過ぎ、進路の仕事をして疲れたなあと思って帰宅して、その日に話した言葉と情景を思い出しました。 10年前の夢と全く同じ!!! ふだんは全然鈍感な私ですが、それだけは忘れられません。  

第四十七夜「人間ダルマ」信長波平談

最近この時間が一番暇なんですよね……あぁ怠惰な大学生活……。 というわけで、今夜は海外盤! 私の友人はツアーコンダクター、毎月のように海外を飛び回っています。 友人は私にいつもグチをたれます 『客がゆうこと聞かないのよ!』 壮絶らしいです。 門限は守らない、危険区域には行く、ホテルのロビーをネグリジェでおばさんは歩きまわる。 毎回のように殺意が芽生えるそうです。 そんなとき彼女はいつも決まって人間ダルマの話をするそうです。 これはあっちの世界に踏み込んでしまった哀れな旅行者の物語です。 AさんとB子は、前々からハネムーンはインドに行くと決めていました。 結婚式が終わると、早速二人はインドにでかけました。 到着した彼等が見たものは、想像していたものとまるで違う経済が困窮したインドでした。 道を歩く彼等にたかるバクシーシ(物乞い)、片手の無い子供達(親が物乞いさせる為に切り落とすらしい……手が無い方が可哀相にみえるでしょ?)道ばたに倒れている病人(まだ黄熱病 ライ病がある)しかし、恐いなとおもいながらも旅行経験の浅い彼等は、『注意していれば大丈夫!』とダウンタウンに向いました。そこが危険区域とも知らずに……。 少し歩くと、かなり大きいテントのお店がありました。 どうやらサリー(民族衣装)を売ってるようです。 すると彼女は『サリーが欲しい!』と言い出しました。 それでは入ろうという話になり、テントの中に入りました。 テントと言っても、日本にある普通のお店ぐらいの大きさはあり、試着室までありました。 彼女は気に入ったサリーをニ、三着選ぶと試着室に入って行きました。 男性の皆さんも経験あると思いますが、女性の買い物は長い! 彼も退屈になり『ちょっと煙草買ってくるよ!』と言ってテントを後にしました。 10後、煙草を手に彼が戻ってくると彼女がいません。 店の人にタドタドシイ英語で聞くと、『もう帰った』という内容のことを言いました。 彼は外に出て探しました……いません。店に戻りました……いません。 ホテルにもどったのかな? しかし、何時になっても彼女は戻りませんでした。 彼は焦りはじめ、大使館に連絡しました。 大使館も現地警察に捜索要求をしましたが、身の代金の要求が無いかぎり人が消えても蒸発として処理されるとのことです。 彼は自分で探しまくりました。 旅行の期間が終わっても、安ホテルに泊まりながら探しまくりました。 しかしとうとう発見できないままビザが切れました。 彼は仕方なく一時帰国しました。 しかし諦めきれない彼は何度もインドに行きました。 そして四回目の時、彼は疲れ諦めていました。 辺を見回すと、そこはB子さんと最後に別れたテントのあった場所でした。 彼はその場に座り込み、『なんで……こんなことになったんだろう?』呟きました。 そこへ一人の子供がやってきました。子供は何かわけの分からないことを喋り続けていました。 子供の首には、日本語で『人間ダルマ』と書かれたプラカードが掛かっていました。 彼は、放心状態のまま子供に手を引かれ、建物の地下にある見せ物ゴヤに入りました。 そこで彼が見たものは……変わり果てた妻の姿でした…… 薬を打たれているのか気がふれているのか目は空ろで髪は乱れ…… 口には玉をくわえさせられ(SMで使うやつ)…… 両手両足はもがれ…… 裸で転がっていました。 彼と目が会うと……一瞬目をそらした気がしました……。 大勢の歓声の中……彼は身動きできませんでした……。  

第四十六夜「ガリガリ……」信長波平談

今晩は、皆さんは中央線沿いにある某音大にまつわる怪談話しを御存じですか? のどかなベットタウンにある美しいキャンパス、しかしとても無気味な噂があるのです。 ペンネームは冗談ですが話しはマジです。 昔(設立当所らしいですが…)その音大には個室の自習室があました。 完全防音で窓はなく、真っ白なその部屋は録音や編集までできる画期的な部屋でした。 学校側としては、音楽の録音や練習だけでなく勉強の自習室としても利用してもらいたかったらしいのですが、生徒は、テスト前と課題作提出前、発表前しか利用せず、 それ以外はガラガラの状態だったそうです。 さて、大学も夏休みになると生徒もマバラで閑古鳥が鳴く状態になります。 そんな夏の午後、A子さんは学校にやってきました。 A子さんは、課題作を夏休み前に仕上げる為、自習室に向いました。 A子さんが自習室のあるビルの玄関にいくと受付のおじさんがいません、本来なら、ここで学生書を預け名前と利用時間を記入するのですが、 『どーしよー、おじさんいないや、でもここで待つの暑いしなぁ~、まっいっか…』 A子さんはそのまま自習室へとむかいました。 部屋に入るとドアを閉め、椅子にこしかけました。 部屋はエレベータより少し広いそんな感じでした。 A子さんの専攻は弦楽器でした。 A子さんはバイオリンを取り出すと練習を始めました。 とことが、何回やってもうまくいきません、 『これじゃ録音できないよぉ~』 A子さんはひと休みしているうちに疲れて眠ってしまいました…….。 そのころ受付のおじさんは自習室のドアを一つ一つしめていました……中を確かめもせず……。 A子さんは知りませんでしたが、自習室はその日の午後3時で閉め一ヶ月間使用停止になることになっていました。 おじさんは全てのドアを閉めると帰っていきました。 それから一週間後、A子さんの親友B子さんはA子さんと連絡がとれないので不安になっていました。 A子さんのアパートに行っても、ポストに一週間分の新聞が突っ込まれていて、帰った形跡がありません。 B子さんは真面目なA子さんが一週間も家を空けていることにただならぬ不安を感じ、かたっぱしから電話をかけ、友人にA子さんのことを尋ねました。 『ね~A子のこと何かきいてない?』 『さ~知らね~な~、』 『ね~連絡とれないんだけど』 『私知らないわよ、男でもできたんじゃない?』 『絶対おかしいわよ!』 『気にしすぎだよ!』 『何か変わったことなかった?』 『そーいえば、課題仕上げるんで、明日から自習室でカン詰だっていってたな~』 『えっ!それいつ?』 『え~っと..俺がバイトのあったひだから….8日まえかな?』 『だって自習室今、利用停止…………….よ』 とてもいやな想像が脳裏をよぎった。まっ……まさか……! 『そんなら、実家にでも帰ったんじゃん?もしもし?聞いてる?もしも~し?』 B子は学校に走った。 受付のおじさんにワケを話すと顔面蒼白になり慌ててカギをもってきた。 1号室から順番に2、3、4とあけてゆく……。 空であってくれ、B子はそう念じながらドアを開けていった。5号室、6、7、8十と開け、9号室を開けた時、何かが倒れてきた…….A子だった…..。 そして….A子は一言 『やっと…..開けて…くれ..たぁ…。』 そして絶命した。 A子の爪ははがれ、顔も服も血だらけだった。 真っ白なドアは血に染まり、無数のひっかき傷があった。 部屋の中では椅子や机そしてバイオリンが壊れ、散乱していた。 まさに悲惨きわまる光景だった。 その事件からしばらくして、その大学で不思議な噂が流れた……。 自習室で録音すると曲にまじって..ガリガリ…ガリガリ..というノイズが入るという。 ガリガリ……..ガリガリ……ガリガリ…………..。  

第四十五夜「山向こうの勝さん」サリー・ドラゴン談

こんばんは。不死身の占い師(死が無い占い師)、サリー・ドラゴンでございます。えぇっと、あ……、そうそう。「山向こうの勝さん」の御葬式の時のことを、お話しするお約束でしたわね。ええ、ええ、それはもう、恐い体験でした。 あれは、わたくしが小学校四年生の秋のこと。父の友人で、田島 勝夫(通称:勝さん。以降、勝さんと省略。)という方が、居りまして、わたくしどもの住んでいる所から軽い山一つ越えた、ほとんど、これって山肌に住んでる?っていう感じの家に御家族で、いらっしゃったんですけどね。家は、古くからの農家で結構大きなお家でしたわねぇ。回りは、田んぼと山だけ、細い農道の行き止まりにありましたっけ。お医者様も遠くって、本当に急な逝き方をなさったとか……。 田舎の御葬式というのは、大抵御近所総出のお手伝いなんですけど、わたくしの母も、遅くまで残って忙しくしておりましたのね。わたくしは、8歳年上の姉と二人で、暗い夜道を母を迎えにいくところのことでした。あたりは、本当に真っ暗。煩いくらいの虫の音が響く中、わたくしは、姉の後ろをとことこと付いて行きました。 と、・・・・。 ふと、稲刈りも終わった田んぼの向こう、わたくしの、斜め前方に蒼い浴衣をだらしなく着て、随分とやつれた男が、わたくし達の方をじぃぃ-ーッと、見ているではありませんか。だらりと両腕をやや前屈みに垂らして、顎を突き出すようにして、何やらぱくぱくと、開けたり閉じたりしているのです。 わたくし、ぞっといたしまして前を歩いている姉に声をかけようとした時、男は、今、お葬式がしている勝さんの家を指差して、引きつるように、笑い始めたのです。わたくしはもう、背中に氷水でも浴びせ掛けられた思いで、姉にしがみつきましたの。ところが、姉には、どうも見えていない様で、突然しがみついてきたわたくしに驚いたのか、ぐー(GOOD)なパンチをいただきましたのですが、わたくしの耳には、妙にぎらつく目をむき出すようにみひらいた蒼い浴衣の男の狂気の様な笑い声がこびりついてとれませんの。あげくの果てに、浴衣の男は、飛ぶような大股で、ずんずんと、こちらへやって来るではありませんか!!!そげ落ちた頬に落ち窪んだ目の、まるで骸骨の様な顔が、もうす……!!!! 「うぅぅーーーっっつ!!!」 わたくし、あまりの恐怖で気を失ってしまいましたわ。気が付けば、勝さんのお家の中。突然、怪しいうなり声をあげて倒れたわたくしを姉が、大慌てで、運んで来たとか。恐らく姉は、ぐー(GOOD)なパンチのせいで、わたくしが倒れたのではあるまいかと心配したようで、やはり、あの浴衣男は見えていなかった様子。 そりゃ、そうですわ。 考えて見れば、あの真っ暗闇の中、誰が立ってたって、ぼんやりとしか解りゃしませんわよ。どうして、あんなにもはっきり見えたかなんて、考えたくも、ありませんことよ。御近所のおばさまから、気付けにと「ぷらっしぃ」をいただきましたこと、覚えておりますわ。 この場をお借りしてお礼を申し上げます。 しかし、わたくし。 はからずも、今一度気絶することになろうとは、思いもよりませんでしたわ。蒼い浴衣の男が、祭壇の上から白黒写真になってわたくしを見下ろしていたんですもの。 あれ……、 勝さんでしたのねぇ。 追伸。 次回、 「新庄の倉持」、 森田先生の御実家の怪で、お会いしましょうね。

第四十四夜「続・犬鳴き峠」にぎりっぺ大将談

久しぶりです。後日談書きに戻ってきました。 店長の話を聞いて恐いものすきのオイラとしては犬鳴き峠がきになって仕方ありませんでした。 そんなある日、九州O業大学に行く友達から電話がかかってきました。 “遊びに来いよ”と。 願ったりかなったりその夜すぐに高速を飛ばして憧れの博多に旅立ちました。 友達と2人で運転して博多に着いたのは明け方近くでした。 オイラたちはあさめしを食った後夕方まで寝ることにして深い眠りにつきました。 夕方近くに起こされて博多の町の屋台で晩飯を食った後、オイラの胸のうちをそっと友達に明かしました。 “あのさ、言いにくいんだけど俺やりたいことがあるんだ。博多で。” “犬鳴き峠に行きたいんだけど。” ナント友達は快く承諾してくれました。 さらにあっちの世界の友達まで貸し出してくれました。 しかし友達は付いてきてくれませんでしたけど。 なにはともあれ念願の犬鳴き峠に行くことができる思いで友達が運転する車の中でかなり舞い上がっていました。 あっちの世界の人のナビで順調に犬鳴き峠に向かいました。 途中でもう一人あっちの世界の人の友達を拾って。 その時の車はブルー、車の中は4人、準備万端です。 峠はかなりくらい所でした。 “ふむふむこりゃー出そうだわい。” そんな感じのところでした。 てっぺんのトンネルについたら何と幽霊より恐い暴走族の方々があんな所で集会を開いていました。 もめるのも面倒なので壁を見に行くことにしてその場を離れました。 例の壁に着いて見上げてみると、確かに女の影と赤ん坊の影が浮かび上がっているのが確認できました。 その時あっちの世界の人が、車を出してくださいとか細い声で私たちに訴えました。そのただならぬ顔色にみんなヤバイと思い、 なにも聞かずに車を走らせました。 そして友達の家について何があったのか問い詰めると、彼は、“あの壁は何にもないんだけどその壁の上からすごい数の人たちが俺達を見下ろしてニタニタしてた。” あの後その人はかなりの熱が出てたいへんだったそうです。 オイラたちは帰りの高速で事に逢いたいへんでした。 そして家に着いた頃電話がかかってきて、“一人連れてかえったらしいけど(霊)、だいじょうぶだった?” ていわれました。 これももちろん実話です。    

第四十参夜「長い白ひげの老人」ゆきにゃ談

またまたこんにちは。 とりあえず、後日談です。 こっちも怖くはないです。 スミマセン (^_^;) 「長い白ひげの老人」 私の母が私を妊娠中、生死にかかわる手術を受け、臨死体験をしたことは前にお話した通りですが、その際に母の前に姿を現した長い白いひげのおじいさんを覚えていらっしゃるでしょうか。母は退院後、自分が体験したことを色んな人に話していました。ちょうど、自分の前に長い白いひげを生やしたおじいさんが立った話をしたところ、母のいとこが驚いて言ったそうです。 「その白いひげのおじいさんって、とても背が高くって白い布のようなものを体に巻きつけていなかった?」 今度は母が驚く番です。 全くその通りなんです。 母の前に立った長い白いひげのおじいさんはとても背が高く、白っぽい布をまとっていました。 なぜ、母のいとこはこのおじいさんの風貌を知っていたのでしょうか? そのころ、母のいとこは (便宜上Aさんとします)子供を出産したばかりでした。 その時代には今のように紙おむつではなく、布のおむつを使用していたので毎日沢山のおむつを洗濯しなくてはいけませんでした。 ある雪の降る夜、洗濯したおむつがかわかなかったので、Aさんは赤ちゃんの眠る部屋の石油ストーブの上に物干し竿をかけ、そこにおむつをほしていました。Aさんはテレビを見ながらアイロンをかけるため、隣の部屋にいきました。 しばらくアイロンをかけていると、いきなり 「バン!!!」 と左肩をたたかれました。びっくりして後ろを振り向くと、長い白いひげを生やしたおじいさんが立っています。自分以外誰もいないはずの部屋にいきなり人がいる・・・という恐怖は不思議とありませんでした。すると、おじいさんは、すっと右手をあげ、隣の部屋を指差しました。 ハッと気がつき、いそいで隣の部屋のドアを開けると、そこにはストーブの上に落ち、今にも炎上しようとしている洗濯物が……。 Aさんは急いでその洗濯物を取り、もとの部屋に戻りました。 するとあのおじいさんはもういませんでした。 火事になるのを防ぎ、Aさんと赤ちゃんを救ったおじいさん。 母が生死をさまよっている時、人の命について説いたおじいさん。 同じ人なんでしょうか? それより、このおじいさんは誰なのでしょうか? 母と母のいとこのところに現れたということは、ご先祖様の誰かなのでしょうか……。 でも、誰かが守っていてくれる、と思えることはとても心強いことですよね。      

第四十弐夜「電話が……」B子談

友達に聞いた怖い話です……。B子さんは1り暮らしをしていた。 そんなある日、無言電話がかかってきた。  「もしもし?」  「・・・・・・・・・・・・・・・・」  「もしもし?どなたですか?」  「・・・・・・・・」 B子は、気味が悪くなり電話を切った。そしてその電話は毎日かかってくるようになった。B子が帰ってくる時間に決まって。B子は気味が悪くなった。B子はある日、警察に電話の逆探知をしてもらった。そして、調査を依頼した。その日B子は仕事に行った。 (あー疲れた) そして電話がかかってきた。 (またか・・・・・・気味が悪いな。) と思ったがB子は受話器を取った。  「もしもし・・・・・・・」 B子はおそるおそる話しかけた。  「もしもし、もしもしB子さん?」 その電話は警察署からだった。 (あーよかった。) B子はしんそこそう思った。  「もしもし、逆探知した結果が出ました。 落ち着いて聞いて下さい。 あなたの家に無言電話をかけていた犯人は………… あなたの家のクローゼットの中からかけています。 すぐ必要な物を持って逃げて下さい………」

第四十壱夜「犬鳴き峠」にぎりっぺ大将談

じめまして。 あまりの面白……いやいや怖さに一時を忘れるぐらい没頭していました。 これは昔のバイト先の店長に聞いた話です。このバイト先の店長は博多出身の人でかなり物静かな人でした。バイトの連中5、6人で仕事の後に怪談話になったときのことです。盛り上がってるところに来てオイラたちにそのとき自分が体験した事を話してくれました。 博多といえば怪談で思い浮かぶところといえば犬鳴き峠があまりにも有名です。 その峠のてっぺんには今も(現在は新しいトンネルがその峠の下の方にできていて誰も使わなくなっています)手掘りのトンネルがあります。恐いところにはどうして、こうもアベックが集まるんでしょうか。それは多分、夏場に虫たちを引き付ける、あの街灯の様なものかもしれません。その時店長は正に虫になっていた筈です。よせばいいのに、彼女と2人でその犬鳴き峠に行ったんです。そこで店長は一息いれて、犬鳴き峠で何が起こるか話してくれました。 何がこの峠で起こるのでしょう? 犬鳴き峠で有名なのは何といっても壁に現れる女の人の影と子ども(赤ちゃん)の影でしょう。これはこの峠で犬に襲われた親子の霊が今の居るとか居ないとか。でも、あまりに気味悪がれるために県がかべに(道路沿い切り立った崖)コンクリートで覆ったその下から同じ影が出てきたといういわくつきの物です。 それで次にてっぺんのトンネルの前で車を停めてエンジンを切るとトンネルの向こうに人が歩くのが見えたり足音がしたりするらしいんです。時には手掘りのボコボコしたトンネルの内壁からてが伸びる事もあるらしいんです。なぜか必ず白い車は狙われるとも店長は言ってました。 そして車の中は席を空けてはいけないそうです。なぜならその席に乗ってくるらしいんです。 店長はこの前置きをしてから自分の体験談を話し始めました。 車のエンジンを切って二人は耳を澄まし、目を凝らしてトンネルの中を見ました。月明かりのためか反対側の出口から入ってくる光のためにトンネルの出口が浮いたように見えました。 その時、 “パタパタッ” という音がトンネルの中に響き渡りました。 “?” 2人の間に緊張が走り顔を見合わせた後、もう一度ようくトンネルの中を見ました。すると反対側の出口の方で“パタパタパタッ”という音と共に真黒い人影がトンネルの左の壁から右の壁に消えていくではありませんか。 “えっ?”言葉を失っていた二人に追い討ちをかけるように “パタパタパタッ”、“パタパタパタッ” 人影が2人に増えて左の壁から右の壁へと消えていきました。 さらに “パタパタパタッ”、“パタパタパタッ”、“パタパタパタッ” 今度は人影たちは3人に増えて二人に近づくようにして左の壁から右の壁へ……。人影は足音と人数を増やして2人の方へどんどん近づいてくるではありませんか。10m、5mと迫ったところで2人は我に帰り車のエンジンをかけて車がUターン出来るところまでバックしていきました。Uターンを済ませると来た道をスピーディーかつ安全に下っていきました。 店長は背中に感じる圧迫感で追ってきているんではという恐怖心に駆られてバックミラーで後ろを確かめました。 すると後部座席に見ず知らずの女が乗っていてミラー越しに店長の顔をじっと見つめているではありませんか。 泡を食った店長は、 “何で俺は4人乗りの車なんか買ったんだよう!!!”後悔したそうです。 涙が出てきたそうです。 スピードもその女のためかどんどん早くなりヤバイ状態に追い込まれていきました。 このままでは遅かれ早かれ運転ミスで崖下に落ちるか後ろの女に殺られると思い必死に落ち着こうとしました。 そして何かいい案は無い物かと頭の中で考えました。 その間目で後ろの女を牽制しながら……。 しかし店長の頭を過ぎったのはグッドなアイデアではなく顔が歪んだそうです。 “あれ?俺の車って4人乗りのホワイト?” 店長の車は白いマークⅡだったんです。 店長の車は不吉な事が起こる車ナンバーワンに位置してました。 その時バックミラーを覗けば女の手がまさに店長の首元に触れようとしていました。 “やばいー” そう思って心の中でお経を唱えると“南無阿弥陀仏” 車が激しく揺れだしました。 とても運転できる状態ではなかったので急ブレーキをかけて車を停めました。 するとエンジンが“すとん”と切れてしまったそうです。 車は女の姿が浮かび上がる例の崖の前で停まってしまいました。急いでバックミラーを覗けば女の姿はどこにもありませんでした。店長は少し安心して何故車が停まったのか確かめるために車をおりることにしました。もちろん1人で降りる勇気なんてすでになかったので彼女と2人で。 車の周りを回ってみるとタイヤが4本ともパンクしてました。さらに2人を驚かせた事は、ナイフで切ったかのようにスパッとタイヤの側面が(文字が書いてある所)15cmくらい切れていました。 4本とも。 唖然として2人で顔を見合わせたその時、 “パタパタパタッ” あの足音が2人を追ってきました。 とりあえず逃げようとして車に彼女のバッグと自分の上着を取りに行こうとすると車の中にあの女がニィーと笑っていたそうです。 気がつけば2人はひたすら走っていたそうです。 お金もなくて電話もタクシーも使えませんから。 家に着いたのは明け方近くだったそうです。 次の日、レッカーを頼んで車を取りに行ってもらったそうです。 昼過ぎにレッカーの会社から電話があってお兄さんが一言 “車に手形や足形が沢山ついてましたよ。勘弁してくださいよ。” 店長は彼女と車を連れてお祓いをしてもらいに行ったそうです。 これでおしまいです。後日談あるのでまた書きます。

第四十夜「謎の時間」カジノアキラ談

みなさん、こんばんわ、そしてはじめまして、いつも読ませていただいてばかりなので今日は私の体験談を。 あれはたしか私が中学2年生の秋頃のことでした、その日は制服の衣替えの日(たしか3日間ぐらいは夏服、冬服どちらを着て登校してもよかった)で私は朝から夏服を着ていくか冬服を着ていくか迷っていました、その日はとても良い天気で「まだ冬服着るには早いかなぁ」とおもい夏服のままで登校することにしました。 午前7時30分、父が会社へ出かけました、いつもどうり。午前7時45分、私が出かける時間です、テレビのアナウンサーも「7時45分です、いってらしゃーい」と言ってます、私の家から学校まで少し遠いので私は自転車通学でした。いつもどうり自転車こぎこぎ学校へ向かう私、頭の中では「冬服着てる人が多ければ引き返して着替えてこよう」と考えていました。学校まで半分ぐらいきたでしょうか、私はなにかおかしいことに気がつきました、誰も登校していないのです、いつもならこの辺までくると、他の生徒達ががやがやと登校しているはずなのに、今日はなぜか私一人しかいないのです、ひとっこひとり猫一匹! おかしい、なぜだ?今日は祝日でも日曜日でもないはず、なぜ誰も登校してないんだ?そうおもいながら私はとりあえず学校までいくことにしました。 学校についてもやはり人の気配はありませんでした、そして教室へ、誰もいない、、、、、な、なぜだ?!、、、今日は臨時休校なのか?、、、、それとも、この世に存在するのは、私一人だけなのか?耐え難い孤独感が私を襲ってきました。ふと教室の時計を見るとなんと、、、、、、、午前6時00分!!なぜだー?!確かに私は時間を確認して家をでました、テレビでも確認したはず、しかたなく私は教室で約2時間、他の生徒が登校してくるのを待ちました。友人にこの話をしても誰も信じてくれませんでした。 私はあっちの世界を通って学校にいったのでしょうか?私より先に家を出た父はいつもどうり会社に着いていたそうです。ちなみに他の生徒は冬服に衣替えしており夏服は私ひとりだけでした。