第四十四夜「続・犬鳴き峠」にぎりっぺ大将談

投稿者: | 2023年6月22日

久しぶりです。後日談書きに戻ってきました。

店長の話を聞いて恐いものすきのオイラとしては犬鳴き峠がきになって仕方ありませんでした。
そんなある日、九州O業大学に行く友達から電話がかかってきました。

“遊びに来いよ”と。

願ったりかなったりその夜すぐに高速を飛ばして憧れの博多に旅立ちました。
友達と2人で運転して博多に着いたのは明け方近くでした。
オイラたちはあさめしを食った後夕方まで寝ることにして深い眠りにつきました。
夕方近くに起こされて博多の町の屋台で晩飯を食った後、オイラの胸のうちをそっと友達に明かしました。

“あのさ、言いにくいんだけど俺やりたいことがあるんだ。博多で。”

“犬鳴き峠に行きたいんだけど。”

ナント友達は快く承諾してくれました。
さらにあっちの世界の友達まで貸し出してくれました。
しかし友達は付いてきてくれませんでしたけど。
なにはともあれ念願の犬鳴き峠に行くことができる思いで友達が運転する車の中でかなり舞い上がっていました。

あっちの世界の人のナビで順調に犬鳴き峠に向かいました。
途中でもう一人あっちの世界の人の友達を拾って。
その時の車はブルー、車の中は4人、準備万端です。
峠はかなりくらい所でした。

“ふむふむこりゃー出そうだわい。”

そんな感じのところでした。
てっぺんのトンネルについたら何と幽霊より恐い暴走族の方々があんな所で集会を開いていました。
もめるのも面倒なので壁を見に行くことにしてその場を離れました。

例の壁に着いて見上げてみると、確かに女の影と赤ん坊の影が浮かび上がっているのが確認できました。
その時あっちの世界の人が、車を出してくださいとか細い声で私たちに訴えました。そのただならぬ顔色にみんなヤバイと思い、
なにも聞かずに車を走らせました。
そして友達の家について何があったのか問い詰めると、彼は、“あの壁は何にもないんだけどその壁の上からすごい数の人たちが俺達を見下ろしてニタニタしてた。”

あの後その人はかなりの熱が出てたいへんだったそうです。

オイラたちは帰りの高速で事に逢いたいへんでした。
そして家に着いた頃電話がかかってきて、“一人連れてかえったらしいけど(霊)、だいじょうぶだった?”
ていわれました。

これももちろん実話です。

 

 

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