第十壱夜「顔に近づくな」vusen談

投稿者: | 2023年5月2日

vusenの体験談その三です(笑)今度は台湾に行った時の話を送ります。

僕が高校1年の時、知り合いの社長の荷物持ちって事で台湾につれてってもらいました。その時は、初めての海外旅行だったので

「おお~、飛行機がちゃんと飛んでるよ!!」とか

「スチュワ-デスって、なんで美人ばっかなんだ!!」なんて、

訳の分からない事に感激しまくってました。そして、2時間程度で台湾に着くと、すでに台湾の会社の迎えが来ていて、早くもそのまま観光に引っ張りまわされたんです。はっきり言って、これは疲れます。初めてずくしで まだ緊張が続いてるのに 一息つく暇もなく、台湾の荒々しい交通事情に弄ばれるんですから(^^;;。

そして夜は「ボディコンお姉さん」のいるお店で接待を受けました。そのあと、夜の台湾(吉原みたいな所)に社長達が出向くというので、僕は一足先にホテルに送り込まれたんです(;_;)。一人で高級ホテルでボ-ッとしてると、退屈ですが、

「危険だから一人で出歩くと、日本に帰れなくなるかもしれない」

って脅されてたので、遊びにもいけません。そうなると、人間寝るしかないんです。僕はしかたなく テレビをつけっぱなしでベッドに入りました。しかし、実は高校生だった僕はすでに「お姉さんのいるお店」で充分刺激を受けてたみたいで、興奮して寝付けません。

ベッドに入って1時間以上たった時、いきなり金縛り♪僕は

「体が疲れてるのに、頭がハッキリしてるから金縛りになったんだ!!」

っと、一生懸命自分を落ち着かせました。でも、(足元の)テレビが見れる状態で金縛りになってたので、「テレビに集中する事により 金縛りが解ける」っと、勝手に解釈しテレビを見る事にしたんです。

すると、足の横でなんかモゾモゾ動いているのに気づきました。「ドキッ」っとしましたが、もう手遅れ……僕のベッドの足元の方から、人間の右手が生えてきたんです!

「ゲロゲロ(;_;)」

っと思っている僕を無視するように、さらに左手も生えてきました。

「もうやめて~」

っと、声なき叫びをあげても無駄。そのまま、まるで万歳をするように、一気にメガネをかけた男の上半身がベッドの上に登場したのです!!

僕は「やめろ~!!!」と心の中で叫びますが彼には届きません。

彼は「ニッ」と笑い、上半身だけで「ズル、ズル」っと元の方から僕の顔に向かって、近寄り出しました!!。その時、彼の後ろで付いてるテレビの笑い声が妙にムカつきましたが、金縛り中なんでどうしようもありません。

「来るな~~~(ToT)」

僕は最高出力のテレパシ-で彼に訴えましたが、それも無駄。どんどん彼は「ズル、ズル」と僕の上を張ってきます。彼が僕の胸の上まで来た時……僕は「そうだ、呼吸法だ!」と思いつき、

「ハ!」

と気合を込めて全身に喝を入れたんです。すると、彼は一瞬で消えてしまい。金縛りもきえました。僕は、社長達が帰ってきてら、事情を話して部屋を変えてもらいました。正直いって、男の顔が近づいて来る事ほど我慢できない事はありません。

女の霊なら良かったのに・・・・。

(霊が顔に寄ってくるの嫌なんではなく、男の顔が寄ってくるのが嫌なんです(^^;;。)

第十壱夜「顔に近づくな」vusen談」への1件のフィードバック

  1. 残尿以上本尿未満

    ゲロゲロって一時期流行りましたねw(とんねるずの方です。青空師匠の方?)
    気合いで祓わなかったらどうなってたのでしょうか
    ベロベロにやられてたんでしょうかね
    顔とか服装とかも気になります

    返信

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