第六十六夜「時速90km/h車吹っ飛び事件」犬神談

投稿者: | 2023年10月11日

怖い話ではないですが、ちょっと不可解な事故の話を一つ。

以前、友人と峠に行った時の話です。その時僕は、友人の車の助手席に乗っていました。狭い峠道で友人の車はインテグラ、その時バトルをしていた車はセリカでした。車の性能は向こうが上にもかかわらず、友人はフットブレーキでテールスライドさせながらジリジリとセリカに追いついて行きます。
速度は約120km、一速落として夜景のよく見える右コーナーを抜け、直後の左直角コーナーを素晴らしいライン取りで抜けるとセリカまで後少しというところまで追いついていました。この後は大きな複合コーナーまで60mほどストレートがあります。

上手くスピードに乗せれば100kmオーバーで複合コーナーに侵入することが出来るので、友人は一気にアクセルを全開にしたのですが、その時……何故か「右」にテールスライド。

速度は90km~100km。

右側はボロいガードレールを隔てて深い谷。

侵入角度が浅かったせいか、ガードレールに擦り、一度跳ね飛ばされてからもう一回右にスライドして今度は正面からガードレールとご対面。ガードレールの作りが良かったのか、転落は免れたのですが、後々考えてみるとこの事故には二つ不可解なことがあります。

1.FFなのにいきなりテールスライドしたこと。

2.なぜ一回ガードレールに擦った後にもう一回右に滑ったのか。

ちょっと車に詳しい人ならば分かると思いますが、一回目、アクセルを踏んだ瞬間にテールスライドした時は、前のコーナーを抜けた後、完全にロールが安定してから踏んでいるので、姿勢が乱れることはマズ無いはず。(というか、FFでアクセル踏んでテールスライドするなんて普通はしない)

次に、一回バウンドしてガードレールにぶつかった時ですが、想像してみてください。一度ガードレールでバウンドした車が、もう一度谷に引き寄せられるようにテールスライドしたんです。モチロン、リヤはぶつけていないので、それも物理的におかしなことです。まるで頭にヒモでも付けて引っ張ったように動いています。(ブレーキ痕でも確認した)

いろいろ考えてみたんですが、結局原因は解らず仕舞いでした。

唯一考えられるとしたら、それの前日に宮ヶ瀬ダムの自殺の名所「虹の大橋」で撥ねた幽霊らしきもの位でしょうか……。走っていた場所は、相模湖インター近くという、幽霊目撃談が死ぬほど一杯ある地域の城山湖に向かう峠道した。

ちなみにこの友人と僕はその辺で色々見てます。あっちの世界を。
その話はまたいずれ。

 

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