第三十壱夜「虫の知らせ」RS談

投稿者: | 2023年5月21日

これは私が中学の受験期に体験した出来事です。
よく虫の知らせって言いますよね。
こんな不思議な経験もあるんで聞いてください。

「虫の知らせ」

当時自分は生まれてこの方、金縛りとか怖い経験とかは皆無で虫の知らせなんて信じようはずもなかったのです。そのころはちょうど受験勉強なんてしてたもので夜遅く迄起きてるのが当たり前半分楽しかったのを覚えてます。

その日は日曜日だったのかなあ、両親とも家にいて起きていて僕は咽が乾いたので近所の自動販売機までジュースを買うため、愛犬と一緒に散歩がてら出かけたのです。時間は0時位だったかな、愛犬は小犬の頃から育てたのですごくなついていて、近所の散歩なら鎖は付けなくても自分から付いてくる利口な奴でした。自動販売機は自宅から200メートル位の静かな小さい通りに面した酒屋の前にあって周りは畑で見通しはすごくいいところにありました。

さて犬と一緒にいつものように自動販売機までの畑の中の道を抜けようと歩いていると愛犬が突然目の前の空間に向かって激しく吠初めたのです。
まるで目の前に誰かがいるかのように……

見通しのいいところなのでだれも周りにいないし、隠れる場所もありません。
愛犬は目の前の空間に吠るだけで、一歩も前に歩きません。
首輪をひっぱってもまったく前に行かないであげく逃げるように家まで走り去ってしまいました。
なんなんだあ……なんて思いながらジュース買って家に帰ったら、国際電話があってアメリカにいる伯母さんが事故でなくなったっということでした……
そうかんがえるとあの時僕らの目の前にいたのは最後に顔をみにきた伯母さんだったのかも……
私が霊感が強い人間なら見えていたかもしれませんね。
その時なにが目の前にいたのか知ってるのは、今は亡き愛犬の「ハリー」だけがしっているのです。

不思議とその時怖いとは思わなかったのがなんとも……

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