OTEF(怪鳥?)さんの復帰をねがいつつ、釣りネタを書いてみましたが、あっちかこっちかわからなくなったので、一応、こっちのあっちに書いてみました。中学校時代まで、私は他愛も無いレベルの釣りを楽しんでいたので、何度もいったものです。
私が神戸の鈴蘭台に引っ越してきた頃の話です。ここにはO部中学校がありますが、これが建設される数年前のことです。この裏手に小さな沼がありました。(今はもう無いのかなぁ)
くねり曲がった細いアゼ道。
それを青い雑草がジャマをする。
ガサ、ガサ、ガサ、(雑草をかき分ける音)
私「ヘー。こんなとこに穴場があんのん。」
ガサ、ガサ
友「おう、みんな結構知ってっけどな。」
ガサ、ガサ
私「ずいぶん歩いたみたいやけど。」
ガサ、ガサ
友「んなことないって。グルッとまわってるからな。すりばち状やねん。」
ガサ、ガサ
私「ああ、ほんまや。時計周りやね。」
ガサ、ガサ
右手に沼が見えてくる。
私「ああ。ついたついた。」
友「なあ。向こう岸いかへん?。」
向こう岸……うっそうとした感じで木々がせまっている。
切り開いたように小さな土地がポツン。(6畳くらい)そのやや左中央に木が一本……。
私「ねえ。…なんか…いや…。」
彼「あっ、わかるぅ。あんなぁ、オレらのとなりのクラスな。先生がここにクラス全員と一緒にここに来てん。」
注:地域見学のことですね。
彼「それで、〇〇が”せんせぇ、アレなんですかぁ”って、言いよってんや。」
「ほんで、先生が”なにがですかぁ?”って言いながらクルって見たらぁ。」
「クビつっててん……。ブラーンって。おっさんが。」
私「………………………ほんま?」
(何もかも本当でした。)
彼「みんなに聞いてもいいで。さっ、向こういこっ!」
私「………………………やだってば。」
それでも不思議なことに、これ以後、私は何度もここに来ることになったのです。
誰もがめったに釣れないこのため池…。向こう岸に気を使いながら、奇妙に安らぎを覚えて……。