私も深夜に走りに行きますが、なぜ深夜がよろしいかと言うと、それは、山本晋也が好きだから、というのもありますが、まず、絶対的に交通量が少ない、さすれば、ハイスビードでドライブできる。
そして、これ肝心です。対向車を認識しやすい。これにつきます。だって必ずライト点いてるからね!すぐ判る。だから、ある程度腕のあるドライバーにとっては夜の方が断然安心して走れます。
その反面、トラブルが生ずれば朝まで生テレビじゃなくて、朝まで森の中。というのも珍しくありません。
箱根の修善寺から1国までの峠道でパンクしてしまい、誰か通りかかるのを待っていたら朝になったとか、139か138か忘れたが(本栖湖から西湖の間か?)、樹海のど真ん中で突然エンジンが停止しちゃったり……。
あの辺、街灯なんてないですから、参りましたよ。マグライトを口にくわえてエンジンとにらめっこ、原因は判ったのだけど車の下に潜り込む必要があったので、朝まで寝ることにしました。
幸いにも、コンビニで買っていたおにぎりと飲み物があったので飢えはしのげました。
つらかったのは、寒さでした。まだ9月だったけど寒かったで。そこで、いつも車に積んでいるカッパを着込んで、後部座席に横になることにしました。
時間は午前2時。場所は富士の樹海。主人公は私一人。万が一幽霊が出たとしても自分以外に証人が居ねえから、こらアカンなぁ!
カメラ持ってくりゃよかったなぁ……。
などとくだらん事を考えているうちに眠ってしまい。
とうとう、彼ら(彼女?)を見ることができないうちに朝になっていました。
車から降りた私は、思いました。
寝ていなければ、絶対に彼らに会えたのに・・・。と
なぜなら、車の位置が違っていたからです。
昨晩止めた所から5メートルくらい前に動いてるんです。
タバコの吸い殻や修理しようとした時にエンジンの隙間におとしたスパナがそこに転がっていましたから。
その後、どういうわけかエンジンが一発でかかりました。
エアホースが抜けていたように見えたのは気のせいだったのでしょうか。
それとも、彼らが直してくれたのでしょうか。
わたしはこう考えます。
昨晩、普通に帰れてたら、もしかしたら高速道路でエンジンが停止し、事故を起こしていたかもしれない。
また、移動していなかったら、トラックにひっかけられていたかもしれない。
とにかく、彼らのおかげで今無事でいられるのではないか。と
私は、彼らと神に感謝し、家路についた。