皆さんは、パソコンでゲームをされていますか?最近はやってますよねぇ。恐怖モノのゲームソフト。しかし、なかには本物もあるんですよ。
「いわくつき」のゲームソフトが。
開発中に事故が多発して幾度と無く発売が延びたとか、歴史上の人物を扱って「祟り」に見舞われたとか……。これは「本物の恐怖ゲームソフト」のお話です。
今をさかのぼること数10余年。まだパソコンが今ほど一般的でない頃、その筋では有名なソフトハウスが有りました。たしか、「ソフトスタ○オ・ウ○ング」と言ったと記憶しています。
噂では、そのソフトハウスの裏手は大きな共同墓地で、モノホンの幽霊もしょっちゅう出没する、素敵な「心霊ソフトハウス」だったそうです。
発売するゲームもそれはそれは個性的で、グリコ森永事件を扱った「モ○コ脅迫事件」。作者は気が触れているとしか考えられないサイキックホラー「○と●の伝説」などなど……。そんな「ウ○ング」がついにやってくれました!決定的な新作が発売されたのです!
その名も「怨○戦記」(※1988年発売)
パッケージにはモノホンの「お札」が同封され、マニュアルには「プレイ中は同梱のお札を手元においておくように」と……。う~ん、マニア心をくすぐるソフトだ(笑い)。
僕の友人のHはホラー怪談系のゲームが大好きマニア!もちろん「ウ○ング」の新作を逃すはずが有りません。
早速購入しプレイ!
……ゲームにのめり込むこと数時間。が、ある場面でゲームが止まってしまうのです。画面いっぱいにノイズのようなが……。
……何度やり直しても結果は同じ。またまたノイズが……。とにかくメーカーのユーザーサポートにTELしょう。
サポート先では、ユーザーから問い合わせが殺到しているようでした。電話に出た担当者は「チェックのため送り返して欲しい。」と、疲れた声でHに告げたそうです。
数日後。
チェックされたソフトが、送り返されてきました。同封のメーカーからの手紙には、
「事象再現せず。念のため新品と交換します。」と……。
う~ん、おかしいな?機械の故障か?でもほかのソフトはちゃんと動いてる。……不審に思いながらもHは交換されたソフトでプレイ再開!……プレイすること数時間。また例の場面。
ノイズ。
前と全く同じところで止まってノイズ画面に。うーん、どうして?……困り果ててノイズの画面を見つめるH。
……?!
なんと、単なるノイズと思っていた画面は!
顔だ!
それは、ゆがんだ人の顔が画面いっぱいに写っていたのだ。あああああ!なんてこった!怖くなったHはそのゲームソフトを返品したそうです。「ゆがんだ顔」が現れると書き添えて……。
そして、彼は、その夜さらに恐ろしい体験をしたそうです。しかし、その先はどうあろうとも語ろうとしません。
う~ん、残念。
噂ではそのソフト、初期出荷分の半数以上が初期不良で返品されたにも関わらずメーカーのチェックではほとんど問題ない製品だったそうです。
数年後、なんとその「怨○戦記」がゲーム機に移植されました!
その名も「真・怨○戦記」(笑)。
ちなみにメーカーは「フ○コム」とかいったと思いますが、「ウ○ング」との関連は私にはわかりません。
Hは懲りずに購入しました。さすがマニア!
早速買ってきたソフトをプレイするH。ところが……なんと、昔と全く同じ場面で全く同じ現象が起こるではありませんか!
さすがに懲りたHは即売却したそうです。
そのソフト、今でも秋葉原の中古屋にあるかもしれませんね。怨念を含んだまま。
「……あれ?いま、アナタが遊んでるソフト、それってもしかして……」